Exhibitions

くり返される日常の中、ある事が当たり前で「見えているのに見えていない」存在。
散歩道の中で見つけた小さな石や服についている貝殻の釦、そんなもの達はどのように生まれ今私たちの手の中にあるのでしょう。

地下深くに流れる水のうねりや巨大な岩の中で循環する熱、気の遠くなるような長い時間の中で繰り返される自然の営為を見る事は出来なくても、そこには自身の身体や感情の表現との共通性があるのではないかと作家・福室みずほは考えます。

1千万年以上前の景色と今、手に触れられる程の距離で見える景色。
時間や距離を超えて行き来する視点と線の航跡を重ね絵を描く行為によって遥か遠い場所と自分自身の関係性を模索する福室の作品をご紹介いたします。

「Spur 29」
2023年
100×100cm
パネルに綿布、アクリル、顔料インク、油性絵具

 

これまで海の八百重や地層、水脈などをモチーフに、見ることがかなわないような遠い場所の自然の密かな営みを表現したいと考えて制作を続けてきました。
「足跡」や「痕跡」を意味する『Spur』は2020年から続くシリーズで、ガラス窓や貝殻の釦といったいくつかのモチーフを取り上げ、そこに遺された人間の痕跡について特に意識した作品です。自然というシステムに、生き物の行為や感情が入り込み、蓄積されていく様子を描きたいと思っています。

2023年02月14日(火) -  2023年02月22日(水)

11:00~17:00
土曜は完全予約制となります。
※日・祝休み

作家在廊予定日:
2/14日(火) 14〜17時
2/17日(金) 14〜17時
2/21日(火) 14〜17時
2/22日(水) 14〜17時

*在廊予定日は変更となる可能性があります。

〒104-0061 東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン2階
Tel:03-3546-7356
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