SEIZAN GALLERY TOKYO凸では初の展示となる櫻井清香。この機会に、初めて挑戦する大作を発表いたします。
「境界」をテーマに制作する彼女の作品には、茫洋とした景色の中に時折ざらついた不穏さが垣間見えます。「絵画はこちら側からあちら側を観測するための、または行き来するための窓のようなもの」と表現する櫻井。その不確かな領域の持つ、引き込まれそうな危うさと魅力をお楽しみください。
「内庭」
2025年
89.4×130.3cm
キャンバス、油彩
五感では認識しきれない曖昧なものを覗くための、境界を行き来するための装置として作品を作っています。
現実の中に現れる鏡面反射の非現実性や、現実だと思い込んでしまっている記憶、潜水艦の窓のように本来感知するはずのないあちら側とこちら側を感知させあうもの、そういったものと出会ったときに湧き起こる奇妙な感覚は、私に境界を感じさせます。
あちら側とこちら側、現実と虚構、あなたとわたし、知らないはずの景色、窓、鏡、夢、それらの境界はとても曖昧で、チャンネルが合えば踏み越えられてしまうものだと思います。
それはこの世界で生きる上での不安であり救いです。
2025年02月04日(火) - 2025年02月18日(火)
11:00~17:00※土曜は完全予約制となります。
※日・祝休み
〒104-0061 東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン2階
Tel:03-3546-7356
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