プロフィール
1973年、フランスに生まれたアルバンは独学でアートを学んだ後、ニューリアリストやポップアートシーンで作品を発表する。
複数の素材を混ぜ合わせたコンポジットマテリアルについて研究をしていた後、アリアン宇宙ロケット用の部品や衛星の建設に15年間携わる。
当初、グラフィティに影響を受けたアルバンはキャンバスにステンシルやスクリーンプリントの技法やスタンプを使用した作品を制作する。また、後に発表する樹脂を用いた立体作品にはフランスの彫刻家・画家・現代美術家であるアルマン・フェルナンデス(1928 – 2005)や、同じくフランスの彫刻家・現代美術家のセザール・バルダッチーニ(1921 – 1998)の影響を見る事が出来ると同時に、日常生活の中に溢れる製品、特に社会の中で生まれた廃棄物への強い興味を感じる事が出来る。
アルバンの鋳造作品とそこに内包されるオブジェは、彼の芸術的な探究だけでなく内包された廃棄物が持つ背景や姿との対話を指し示している。様々なオブジェを積み重ね、混ぜ合わせ、変化させ作られた作品は、鑑賞者が自身の中に当たり前のように持つ認識を強く揺さぶる。
2006年のアンデパンダン展で注目を浴びて以来、フランス国内外のアートギャラリーやアートフェアで作品を発表する。ニューヨークで開催された個展でも高い評価を獲得している。