Exhibitions

版を使ったミニマルな画面構成の作品を制作する菊野祥希。
筆跡を版として再構成することで、シンプルな線の中に複雑な質感をもたらしており、一見してストイックな画面の中には、その実、とても豊かな表現が織り込まれています。
靖山画廊では初めての展示になりますが、この場で自身の制作の中での新しい試みに挑戦します。

「one’s every action」
2023年
h118.9×w118.9 cm
アクリル、キャンバス

 

現代の複製社会における自己の在り方について制作している。

本作は、等間隔の正方形内に黒のペインティングを行い、その上にスクリーンプリントで銀色のメディウムを刷ったものである。
ペインティングの上にスクリーンプリントで刷ることで下層の凹凸により刷りムラが生じ、そのムラがペインティングの手跡を増幅させる。
また、それにより画面上は同じパターンの繰り返しでありながらも、それぞれが違う表れかたをする。

画面上の2層の行為の痕跡を通して、自己の存在の確認を試みる。

2023年10月27日(金) -  2023年11月03日(金)

11:00~17:00
※土曜は完全予約制となります。
※日・祝休み

〒104-0061 東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン2階
Tel:03-3546-7356
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