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「アカルイクラヤミ」と呼ばれる私的な寓話世界を描き続けるまちゅまゆ。
誰しもの心の奥底にある不安定で曖昧な世界を微かな光で照らし、無意識を作品世界に表面化させるまちゅまゆというフィルターを通してろ過された世界からこぼれた一滴の雫をぜひご高覧ください。

「死と生命 ~the cycle~」
2022年
F30号
キャンバスに油彩

 

【命の儚さと生命力の寓意】
memento mori(メメントモリ)という言葉がある。古くから西洋に伝わるラテン語の格言で「死を想え」を意味する。人はいずれ死ぬという事を忘れずどう生きるか考えよ、という警句。

私はいつからか常にそれが根底にあり、その上で、人間を中心に考えずこの地球上の植物も含む生命の全てを想い、至った絵であると考える。

地球上ではたくさんの生命が生まれ命を終え、繰り返されていく。
それは偶然であり当たり前ではない。
ましてや永遠ではないかもしれない。
ただ、今はたくさんの生き物たちの生命力を感じている。

この絵は「命の儚さと生命力の寓意」

渦巻くような布は生命力をイメージ。
3本の布に沿って絡む者たちはおよそ同系色であったり、原画でわかる程度の色の映り込み合いがある。
個は個であるために精神の輪郭を明確にしておかねばならないとしながらも、景色の中で色が映り込み合うように、生命も他の影響を受け染まり合う部分もあることを意味している。
それは美しいことのひとつではないだろうか。

絵も世の中も、引いて見る事が大切かもしれない。
しかし私の絵では、覗き込むようにご覧頂き小さな存在にも気づいてほしいと願う。

2022年05月27日(金) -  2022年06月07日(火)

11:00~17:00
6月4日(土)は完全予約制となります。
※日・祝休み

【販売について】
・先着順となります。
・会期初日は、ご来廊者様のみが購入の対象となります。

※出品作品は掲載作品のみとなります。
※時間前に到着された場合は、1Fギャラリー入口前でお待ち下さい。

 

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Tel:03-3546-7356
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