一筆一筆の集積が画面を形成するというコンセプトのもと、“イメージの無限の生成の場”として表現されたINFINITYシリーズ。絵具という材の積み重ねがグラデーションや陰影からなるリズムを生み出し、生命感に満ちた形態となって現れるのです。
FACE展2017でグランプリを受賞し、以降青木の代名詞となりつつある同シリーズより渾身の1点を展覧致します。
「INFINITY Red No.19」
2021年
h72.7×w91cm
キャンバスにアクリル
「純粋な世界をみてみたい」 一貫してそれが私の作品をつくる動機です。日常の事物をえた理念的な世界であり、何よりもまず体感するものだと思っています。根底にあるものは一つ「純粋無垢な絵画とは何か?」という、私の中に昔からある問いかけです。
INFINITYシリーズはイメージの無限の生成の場として、宇宙をも想起させるような画面を私なりに具体的に表したものです。絵の具という物質を強調した作品で、「見る」というよりは「感じる」作品です。生命を象徴する色彩、とりわけ赤が積み重なり一筆一筆の集積が花弁のような形態となり作品を形作っていきます。空間、見る位置や角度によってさまざまに変化し続け、絵の具という物質に生命が宿る様をご覧いただけると嬉しく思います。
また情報や表現方法も多様化する中で、現代における絵画とは ー という問いも私にとって重要なテーマであります。制作方法を絵の具とキャンバスのみにこだわり制作していますが、現代における画材や素材などを使い、現代の絵画におけるイリュージョンを自分なりに模索していければと思っています。
2021年11月08日(月) - 2021年11月22日(月)
11:00~17:00※土曜は完全予約制となります。
※日・祝休み
〒104-0061 東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン2階
Tel:03-3546-7356
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