羽をメインモチーフに、ジュエリーからオブジェまで幅広い作品を手掛ける彫金作家・秋濱克大。
本展ではSEIZAN GALLERY TOKYO 凸の空間とのコラボレーションをお楽しみください。
「風の器」
2021年
h100×φ270 mm
シルバー950
浜辺を散歩をすると、落ちている羽をたまに見かけます。
落ちたての美しい形状の羽もあれば、踏みつけられ、雨風にさらされ、乱れ朽ちゆく姿の羽もあります。
そして、足を止めて見入ってしまうのが後者の羽であることが多い。
何故だろうか?と不思議に思っていました。
その美しいとは言い難い、死を連想させるその姿に惹きつけられるのは何故か?
かつては美しい翼の中で、大空を自由に飛びまわり、そして抜け落ちた後は地に貼り付き、朽ちて行く。そんな時の流れ(ドラマ)を感じるからかもしれません。
自分が自分であると言えるのは、過去からのドラマの蓄積があるからです。
しかし、その大半は忘れて心の奥に沈んでいます。
鳥だって抜け落おとした羽を忘れている。
心の奥底に忘れさられた多くのドラマが、朽ちた羽になって沈んでいる。
感情という風に巻き上げられた時、一瞬だけ形作られた器。
2021年04月01日(木) - 2021年04月30日(金)
11:00~17:00※土曜は完全予約制となります。
※日・祝休み
〒104-0061 東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン2階
Tel:03-3546-7356
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