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世界中に熱烈なファンを持つmachumaYu。この度100号の大作を発表致します。彼女の濃密な世界が大作にどう表現されるのか楽しみです。そして、現代美術家として昨年サザビーズ・ニューヨークオークションで高額落札され注目を浴びた髙橋賢悟の”現代のアダムとイブ”をご紹介致します

まちゅまゆ

15世紀の画家ヒエロニムス・ボスはその幻想絵画の中で人間の抱える宗教的罪悪を描き、彼の圧倒的な想像力に影響を受けたサルバドール・ダリ等のシュルレアリストは人間の無意識を表面化させ、新たな絵画表現を確立した。
その奇想的・非現実的世界のイメージ群は、単に描かれた「もの」ではなく鑑賞者に読み取られる「アイコン」として存在する。

まちゅまゆの作品も同様に現代社会の無意識下の闇を奇想的に表出するという点では彼らに通ずるが、この作家の独自性は自身が「アカルイクラヤミ」と呼ぶ作品世界だ。微かな光で不条理な社会を照らすことで暗闇に潜む美しさを鑑賞者に訴えかけているのかもしれない。

AFT2021ではGenesis/創世記――偶然のバランスで誕生した生命世界の私的寓話をテーマに作品を発表する。

 

髙橋賢悟

膨大な熱エネルギーと極薄精密鋳造技法を用い、「死と再生」をコンセプトに制作する。失われた生命をその姿形を変え新しい器に注ぐ行為を「命の転写」と定義し、その命を可視化させた作品は国境や民族を超えた人々の共感を可能とする。

今回の作品は“Second forbiddance” シリーズの節目となるが、旧約聖書のアダムとイヴをモチーフに、現代の男女の頭蓋骨と二人が食べた禁断の実を「真実の愛」を花言葉に持つ勿忘草の花でかたどる。誰かが誰かを想う「愛」をテーマに制作された作品は、この世に確かに存在するぬくもりを鑑賞者に届けたいという作者の希望のかたちだ。

2021年03月18日(木) -  2021年03月21日(日)

【会期】
3月19日(金) 12:00 - 19:00
3月20日(土) 12:00 - 19:00
3月21日(日) 12:00 - 16:00

【会場】
東京国際フォーラム・ホールE(東京都千代田区丸の内 3-5-1)
靖山画廊ブース:G83