靖山画廊にて開催する「TOHOKU LAYERS ーかさなり、ひらく視線ー」にあわせ、東北芸術工科大学教授の青山ひろゆきの作品をご紹介いたします。
背景に広がる精緻なリアリズムと、前景で奔放な生命力を放つマチエール。
この相反する要素が衝突する地点に、私たちが受け取るべき「Silent signal(静かな信号)」は灯っています。
それは、平穏を揺るがす警告か、あるいは無機質な世界への祝福か。
たった一枚のキャンバスと、あなただけ。
この空間で、その信号の正体をじっくりと確かめてください。
「Silent Signal」
2026年
P50(80.3×116.7cm)
油彩、アクリル、キャンバス
―地球はいま、どこまで私たちを受け入れてくれるのだろうか。
静かな空間の中で、快適性という合理の塔に、脆いピンクの憧れが降りてくる。
ただ一つ置かれた本作は、人間の充足と生態的限界のあいだの緊張をとどめながら、豊かさという問いを静寂の中に示す。―
本作は、静寂に満ちた青い風景の中央に立つ高層ビルと、そこを貫いて降下するピンクの垂直によって構成されています。
高層ビルは、人間が合理性や快適性を追求するなかで築き上げてきた現代的な豊かさの象徴であり、秩序や安定への志向を示しています。一方、ピンクの垂直は、その豊かさを求める願望の脆さや揺らぎを可視化し、充足の背後に潜む不安定な力を示唆する存在として現れます。こうした合理性と欲望の緊張関係は、同時に地球環境や生態系へと及ぶ見えにくい影響を内包している可能性があります。
本作は明確な結論を提示するのではなく、ただ一つの像として静かな空間に置かれることで、観る者自身に「地球はいま、どこまで私たちを受け入れてくれるのか」という問いを引き受けさせます。
人間の充足と生態的限界のあいだに生まれる均衡の不確かさを見つめながら、未来における豊かさのあり方を、沈黙に近い感覚のなかで思考するための場をひらく試みです。
2026年02月13日(金) - 2026年02月26日(木)
※土曜は完全予約制となります。※日・祝休み
〒104-0061 東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン2階
Tel:03-3546-7356
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